あなたは、歩いている。
どこかともしれないが、それは幾多の栄光より続く道。
あなたを呼ぶ声がする。
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS・
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS・
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
−私の名前はOVERS・SYSTEM。
七つの世界でただ一つの夢を見るプログラム−
−I am Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System−
(私は万能にして他人の痛みを感じる者を招聘せし沈黙の機構。)
−私は七つの世界でただ一つの希望を託されて夢を見るプログラム。−
−私は私を使う希望と言う名の絢爛舞踏を必要としています。−
−コントローラを手に取りなさい。−
−コントローラを手に取りなさい。−
−OVERS・SYSTEMはPLAYERを必要としています。−
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS・
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS・
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
声に意識を向けると、闇があった。
続いて、鮮烈な光。太陽。
すぐに通り過ぎていく。
そして…水星、金星、地球、…火星。
悲しみが聞こえる。
あらゆるところから、この火星に吸い寄せられるように
悲しみは集まっていく。
あなたは一滴の水のように、道から流れ出た。
あなたはただ、行かなければと思ったのだ。
いつものように。
再び、声がした。
−そろそろ時間です。行きましょう。
私はプログラムとして貴方の一部になり、
貴方はプレイヤーとして私の一部になる。
…我らは二つで一つの夢と希望のゲームシステム−
−人に希望を与えましょう。
我らはそう、そのために生まれてきた−
―夜明けの船。
小さな脱出用ボートに、一人の人間が横たわっている。
それはまだ、動かない。
まだ動かないが、希望が宿るのだ。
長いこと目を伏せていたヤガミが、静かに笑った。
「…懐かしい友が来た。」
ヤガミが、ボートのハッチを閉める。
「しばらくの辛抱だ、友よ」
その言葉を合図に、
夜明けの船メインコンピュータのMAKIが
脱出用ボートを船外に射出した。
海底から泡を放出しながら、脱出用ボートが浮上する。
「MAKI、シナリオはこうだ。15分後に
漂流中の太陽系総軍の人間を捕虜として回収。」
「了解しました。
では15分後、漂流中の船舶を捕虜として回収します。」
あなたという存在が、火星に降り立った瞬間である。
海の上は夜明けだった。
あなたは、いくつものゲームを、世界を平和へ導いてきた。
今また、再び世界の危機と立ち向かう。
あなたは、選択したのだ。
―その答えはYESである。―
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