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2005/06/21(Tue)
第9話
艦長になる機会というのは、思ったより早く来た。
正確にはどうしようもなく艦長するしかない時が来た。
アホ政治家のポー教授が、よりにもよって敵のお膝元オリンポス付近で火星銀行の船を臨検するとか言い出したためである。金を得るのが目的らしい。
最初は笑っていたものの、実際現地に行ってみると敵の艦隊がどんどん近づいている。
MAPを見ると敵艦隊を示す紅い点が一杯である。先ほどから6連続戦闘してこっちは走り回って消火しまくってパッキン閉めまくっているが、埒があかない。
それどころか艦の修理材料が切れかけている。
ぶちきれた。
「MAKI、艦長交代。艦長私」
「了解しました」
火災の広がる前部階段をあがり、中央エレベーター経由で艦橋に。
席につく。
まあ世の中。思い通りにはなかなかならないものさね。
そう思う。
艦内に演説をし、返事を待たずに戦闘指揮をとりはじめる。
舞踏子:「速力大幅に上げ」
MPK:「了解した」
魚雷命中。いまさら騒ぐほどでもない。
舞踏子:「魚雷セット。旧式機雷。32発」
クリサリス:「了解。旧式機雷装填」
RBのように全然思い通りにならない艦を駆るのは、最初苦痛である。
思い通りにならないからである。コマンド実行してから数ターン後にやっと動き始める体たらくである。
しかし、その先にこそ幸せがある。
艦と艦長の幸せが。
敵のど真ん中に遷移し、どこを見ても敵だらけの状況。
ばんばんあたる敵魚雷。いいね。こいつが戦争って奴だ。
舞踏子:「速力そのまま、現状維持。今だ、撃て!」
クリサリス:「機雷発射!」
RBでは絶対真似の出来ない暴力的同時攻撃。
画面いっぱいが機雷の表示でうまる。次々と触雷し、爆発する敵戦力。
ほぼ一撃で全滅し、やわらかい敵艦隊のはらわたを食い破った400mの艦が現れる。
次の艦隊来た。
舞踏子:「ヤガミ! RB戦用意!」
返事がない…… ぶっ倒れる我。気を取り直す。
あの野郎。絶対解任してやる。
舞踏子:「装填用意! 旧式魚雷! 8発 調停1」
「装填用意!」
クリサリス:「魚雷、残りが30を切った」
舞踏子:「かまわん! 急上昇。ピドードラム回転!」「アップトリム!」
エステル:「アップトリム!」
舞踏子:「撃て!」
8発の魚雷が扇状に発射される。
速力をあげ、次々とRBに突撃し、爆発する魚雷たち。
敵を全滅させて個人的士気あがりまくってうはうはである。
しかし。
撤退だな。魚雷が、もうない。あと一戦は華麗に戦えるだろうが、敵の増援が続々来たらどうしようもない。
戦闘終了の合間に第2種戦闘配置にきりかえ、そのまま機関長に連絡。
「機関長、全速。進路1−0−0」
脱出する。
<続く>

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